2015年03月23日
被災者の方々にとっては「もう4年」ではなく「まだ4年」。
3月16日(月)、東日本大震災から4年の全校集会を行いました。進行はすべて、生徒が行いました。集会には、大津波で最愛の夫を亡くされた遠藤和美さんをお招きし、ご講話をいただきました。
遠藤さんと本校との出合いは2011年7月、宮城県岩沼市の仮設住宅で、本校生徒が行ったボランティアでした。以来ずっと、生徒との文通が続いています。今回は、この文通をはじめた山本真帆さん(慶應義塾大2年/当時高校2年)にもゲストで来ていただきました。
また、岩沼市社会福祉協議会の新妻一典さんにもおいでいただき、復興に関する現状報告等もしていただきました。
生徒たちは、遠藤さんたちから、命の尊さ、人を愛し、人に愛され、人と人が信じ合うことの大切さ、非常時に備える準備を怠らないこと等々、尊い学びをいただきました。
手紙の内容(一部)は、3月2日発信の「最新情報」、案内チラシに掲載しています。
http://eishin.ed.jp/file/news_150302.pdf
生徒の感想から:「・・・震災が起きたその日、夫を探して家に戻ろうとした遠藤さんは、警察から『行ってはいけません』と止められました。しかし、遠藤さんは『夫がいるので、行かせてください!』と言ったそうです。そうしたら、警察の人が、『津波が来ています。死にたいんですか!』と言われ、遠藤さんは助けに行けなかったのです。それ以後3日、寒い中、車の中で過ごした遠藤さんは、『あのときはどうしていいかわからず、あまり覚えていません』と、涙ながらに語っていました。私も泣きそうでした。・・・遠藤さんが教えてくれたように、今日という日は2度とないから、私も毎日、周りの人たちを大切にして生きていこうと思いました。・・・」(中2女子)
遠藤和美さん、新妻一典さん、山本真帆さんに心から感謝申し上げます。