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卒業生の活躍:高橋悠太くん(パリからの報告)

2020年02月15日

卒業生の活躍:高橋悠太くん

2019年3月卒業の高橋悠太くん(慶應義塾大学法学部1年)が世界を舞台に活動しています。

 

2017年ノーベル平和賞を受賞した「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン: International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)のスタッフとして活動しています。

高橋悠太君は、ICANでの活動の意味、そして、母校盈進に対してこう述べています。
「広島・長崎の記憶を世界へ伝えることが最大の任務。世界各国から集結したユースと対話し、平和人権ネットワークを形成すること」

「学びと活躍の機会を与えていただいていることを大変光栄に思います。その礎となっている盈進での出合い、学び、仲間たちの存在すべてに感謝しています」

高橋君は2月14日から、「ICAN Paris Forum」に参加しています。

https://paris.icanw.org/英語サイト)

 

以下、フランス・パリからのレポートです。

 

【2月14日】

いま、「ICAN Paris forum」でパリにいます。
「ICAN Paris forum」は、ICANとICAN France(ICAN フランス支部)の主催。特に核保有国と核傘下国の若者を対象にしたフォーラムです。多分野の専門家からレクチャーを受け、ワークショップ等を通して、ムーブメントの起こし方、社会変革のノウハウを学んでいます。日本からは、ICAN 国際運営委員の川崎哲(かわさきあきら)さんと私、私の仲間たちが参加しています。
今日はまず、被爆者のサーロー節子さんが、壮絶な体験を語られました。多くの同級生を失った悲しみをこらえながら、核兵器の非人道性と「もう誰にも自分と同じ思いをさせてはならない」とのメッセージを訴えました。登場からスタンディングオーベージョンでした。
その後のセッションでは、人種平等、平和(非核兵器地帯について)、気候変動の各分野で活動するアクティビストから社会変革の戦略を学びました。

【2月15日】

この日、最初のセッションは、「核戦争(核兵器使用)の結末とその対処法」と題して、冒頭ICRC(赤十字国際委員会)が作成した動画を鑑賞した後、識者のパネルディスカッションを聞きました。約40年、核の問題に携わる英アクロニウム研究所のレベッカ・ジョンソンさんは、現在の核兵器が広島・長崎型の数百倍の威力を持つことを強調し、「核戦争になったときのリスク・惨状をきちんと認識すべきだ」と強く警鐘を鳴らしました。
次のセッションでは、政治やビジネスの分野でどのように変革を起こすかをテーマにフランスのGrigny市長や国会議員を招聘し、彼らと参加者が交わるワークショップが行われました。コーディネーターは、2018年に広島を訪れた、ICAN のダニエル・ホグスターさんでした。
最後のセッションでは、社会正義のための道具としてのアートの力、その活用法を著名なアーティストらから学びました。
終了後は、(恒例の)バーでの懇親会。ラフな雰囲気で、参加者・アクティビストらと語りました。
写真はこのフォーラムに参加している日本チームです。

なお、現地のNHKが取材に入っていました。私(高橋)のコメントも紹介されています。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200215/k10012286821000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

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