2022年12月01日
11月30日(水)、盈進学園創立119周年を祝う、創立記念式典を開催しました。
盈進学園は、福山の地で誕生し、地域の皆様に支えていただき、今年で119年目を迎える、福山でも有数の歴史と伝統を持つ私学です。
今年の創立記念式典も昨年同様、感染防止のために1・2年生・優秀表彰生徒・クラス代表は多目的ホールに集合し、その他の生徒は各教室にてリモート形式で実施しました。
冒頭、創立記念式典に際し、鎌刈拓也理事長は、次のように祝辞を述べました。
「君たちの日常の考え方、姿勢がこれからを決めていく。そして、その際に出会いがとても大切になってくる。友(仲間)が困っているときに、手を差し伸べる、そういう人間の優しさを持つことが大切である。盈進は、ここに盈進があり、生徒がいて成り立っている。君たちが盈進をつくっている大切な存在なのである。
盈進が作られたばかりのとき、先輩たちは、福山地域で演劇や弁論大会をし、寄付を集め、自力で学園を運営してきた。そして、戦時中から復興まで、盈進は激動の歴史と軌を一にしてきた。
そこから言えることは、今ここにある自分、今の時間が未来につながっており、今の自分が未来の力になり、支えになるということだ。だからこそ、今を大切にしてほしい。そして、次の時代を洞察しながら、自分の周りには仲間がいることを決して忘れず、自分の今を超える努力をしてほしい」
鎌刈理事長の未来を見据えたあたたかい言葉に対し、生徒も真剣に耳を傾けました。
生徒会長の二人も、理事長先生の言葉を聞き、自分たちが盈進という長い歴史の中の一点にいること、甲子園応援で感じた先輩たちの存在、盈進生であることの誇りを胸に新しい盈進を作っていくことを宣言しました。
また、クラブ活動等で仲間とともに切磋琢磨し、努力を重ね、広島県ならびに全国で高い成績を収めた生徒が、優秀生徒として表彰されました。(※詳細は添付資料)
延校長は、「地道な準備、地道な努力」というテーマで話をされました。本校英語科教員で、盈進高校在学中に柔道部で活躍した藤原先生を例に、挑戦には常に地道な努力と準備が必要であること、仲間と共に常に挑戦していくことを生徒に語りました。
また、東京大学教授福島智先生の『ぼくの命は言葉とともにある~9歳で失明、18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと~』をもとに、挑戦は自分自身への挑戦であること。そのためには、他者の立場を想像する力と、他者と協力し、コミュニケーションをとりながら新しいものを生み出す営みであること、それがあって目的が達成されることを述べました。
伝統と歴史を胸に刻み、これからも生徒一人ひとりが新しい学校をつくる存在になれるよう、果敢に挑戦していきます。
※優秀表彰生徒一覧(授与式は後日実施)