2022年12月27日
12月20日、2022年度の第2回盈進ホンモノ講座を開催しました。今回は、桜美林大学リベラルアーツ学群教授の芳沢光雄先生をお招きし、「考える力を取り戻す本物の数学」というタイトルで、普段授業で学習する数学とは違った視点から数学の面白さや魅力についてお話をしていただきました。
芳沢先生は、昨今の学力低下状況を訴え、その原因の一つとして、マークシート方式の入試問題を挙げられた上、公式暗記に頼る数学の学習に反対する活動を数多く行ってこられました。公式暗記ではなく、「納得する算数・数学」実現の一端として、数多くの小学校・中学校・高校を訪問し、授業を実施されています。盈進でも、これまでに授業および講演会を複数回実施していただきました。
今回は、じゃんけん、4桁の暗証番号、あみだくじ、誕生日当てクイズを例にしながら、「算数・数学を好きになる瞬間」をたくさん紹介していただきました。
生徒たちは、ただ話を聞くだけでなく、自ら考え、仲間と意見を交換しながら、積極的に楽しんで参加をしているようでした。講演会最後の質問コーナーでも、時間いっぱいまで手が上がり続け、芳沢先生が驚くような高度な内容の質問まで飛び出しました。
講演会終了後は、第2部として本校生徒との座談会を実施しました。講演会では聞けなかったより深いところまで、たくさんの話を聞くことができました。大学で学ぶ数学の話や、数学が実社会でどのように活用されているのか、また将来数学の教員を目指す上で身についておいた方がいい力など、生徒からの様々な質問に一つ一つ丁寧に答えていただきました。生徒たちが自らの進路を切り開く上でも大変有意義な時間となりました。
さらに、座談会終了後には、数学科教員対象の講演会まで開いていただきました。
生徒たちにとっても、我々教員にとっても、大変学びの深い時間となりました。
芳沢先生、貴重なお話を本当にありがとうございました。