2023年01月28日
1月26日(木)に駐日リトアニア共和国特命全権大使 オーレリウス・ジーカス(Aurelijus Zykas)リトアニア大使と在日リトアニア共和国大使館よりユスティーナ・クルトゥリーテ一等書記官が来校されました。
1月27日は「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」と定められています。この国際デーにリトアニア大使は福山市御幸町の「ホロコースト記念館」を訪問されます。それに合わせて、今回盈進学園を訪問されました。
リトアニアと日本は深い縁がある国です。第二次世界大戦当時、ナチスから逃れるためにやってきた多くのユダヤ人を、当時駐リトアニア領事だった杉原千畝氏が、愛と正義のために日本行きのビザを発行したことで知られています。
リトアニア大使は、今回、リトアニアの自然や文化、そして杉原氏をはじめとする日本との関わりを語ってくださいました。自然豊かで、歴史が残る街並み、どんどん経済的に発展していくいまのリトアニアの姿について、わかりやすい英語で説明してくださいました。
生徒からの質問にも、ユーモアを交えて答えてくださり、会場があたたかい雰囲気に包まれる場面もありました。「日本のどこが好きか」という生徒からの質問には、「北海道から沖縄まで訪れたが、どこもそれぞれよさがあり、どこも大好きだ。もちろん福山も大好きだ」と答えてくださり、日本を愛する大使の姿に生徒も感動していました。
また、音楽部の演奏、剣道部の演武、応援部のパフォーマンスで大使をお迎えしました。今回もall Englishで、練習を重ね、この日を迎えました。大使のあたたかいお人柄に触れ、生徒たちも笑顔でおもてなしをすることができました。
今回の交流には、在福山リトアニア共和国名誉総領事である小丸 成洋(しげひろ)様 (福山通運株式会社代表取締役・福山商工会議所会頭)も参加されました。冒頭のあいさつでは日本とリトアニア共和国両国の友好親善と発展に寄与されてきた経緯を説明され、渋谷育英会をはじめ、様々な活動を通じて子供たちが健全で希望を持って未来へはばたけるよう激励のメッセージも頂きました。
また、人道の港 敦賀ムゼウム 西川 明徳(あきのり)館長(敦賀ムゼウムは、1920年代にはポーランドの孤児が、1940年代には「命のビザ」を携えたユダヤ難民が上陸した日本で唯一の港町「敦賀」にある平和を伝える博物館)、福井県立敦賀高等学校(「創生部」を中心に、地域の魅力、平和と人権の尊さを発信する一環で人道の港敦賀ムゼウムでの館内ガイドを実施)の久保田 広行先生、香川県立高松高等学校(杉原千畝の妻、幸子さんの母校。『杉原千畝・幸子氏から広がる人道の輪~高校生同士の交流が世界へと繋がる~』というテーマで教育プログラムを実施)の三﨑 輝久先生も参加されました。ホロコースト記念館の大塚信(まこと)理事長も参加され、アンネ・フランクさんの父・オットー・フランクさんの「平和のために何かできる人になる」ために何ができるかを考える貴重な一日となりました。来校された皆様と共に深い「学び」の機会が持てたこと、心より感謝いたします。