2023年04月18日
森鷗外や松本清張など日本の近代文学者を数多く輩出した「文学の街」として知られる北九州。その豊かな文芸土壌を継承し、若者が社会への関心を持つきっかけとなることを目指して創設されたのが北九州市主催「子どもノンフィクション文学賞」です。第14回目となった今回、国内外から寄せられた460編の応募作品の中から中学3年生の佐伯皆人君が選考委員特別賞の最相葉月賞を受賞しました。
受賞作のタイトルは『仲間と共に~28人の努力、甲子園への切符』。昨年度48年ぶりの甲子園出場を果たした野球部の高校3年生全員にインタビューを試み、その強さの秘密を探りました。佐伯君自身も盈進中学野球部のピッチャーで、彼の目から見た甲子園という夢の舞台、あの日の感動を生み出した球児たちのエピソードが原稿用紙50枚に綴られています。選考委員の最相葉月先生(科学技術や精神医学、教育などをテーマとした作品を手掛ける凄腕のノンフィクションライター)が「よく取材したね!あっぱれ」と褒めて下さった大作。この受賞は、佐伯君はもとより高校野球部そして盈進に関わるすべての人へのエールです。