*書類と面接による選考(選抜)
世界33ヶ国から88人の同世代の学生が集った。英語で核兵器廃絶、平和構築の講義を受けたり、ディスカッションをしたり、最終的に広島宣言を作成したりした。
4日間、朝から夜まで頭をフル稼働させ、とても疲れたが、貴重な経験だった。多様なバックグラウンドを持った仲間たちが、互いに尊重し合い、相互理解をとおして、共通点を見出していく。その過程が仲間の絆を深めたと思う。
同時に「言語の壁」にもぶつかった。もっと英語を使いこなせたら、被爆者の思い、ヒロシマの惨劇、日本文化をより詳しく伝えられるのに・・・いつもいっしょに盛り上がって、いっしょに笑えるのに・・・そんな悔しさを痛感した。
でも、「このまま終わりたくない!たくさん仲間をつくるんだ!」と思い、積極的に話しかけた。すると共通の趣味もみつかり、会話が弾んだ。私の英語は拙く、正確な文になっていなかったところもあるだろう。それでも、仲間たちは私を理解しようとしてくれた。逆に、自分の英語が伝わった喜びは大きく、もっと彼らや彼らの国を知りたいと思った。
私は将来、世界を取り巻く国際問題の解決にかかわりたい。その時に、ヒロシマ人として、ヒロシマの誇りを胸に、被爆者の思い、核廃絶への魂を、自分の言葉で語り、世界中の仲間と平和な世界を築いていくために、さらに自分の英語力を磨き、多文化理解を深めていくと決意した。