2月1日(土)、2日(日)の2日間、本校の教育提携校である京都外国語大学から、フランス1名、韓国1名、台湾1名、中国2名の留学生計5名が来広し、本校生徒約20名と「English Guide in Hiroshima and Fukuyama with ※KUFS people」を実施しました。1日目、地元 鞆の浦を始め、ホロコースト記念館、新校舎をすべて英語で案内し、各家庭へホームステイ。2日目は広島へ行き、原爆資料館、原爆ドーム、碑めぐりをすべて生徒のみの英語ガイドで実施し、平和のメッセージをHiroshima, Fukuyamaから発信しました。
福山駅でのBrief Meetingの後、スクールバスで鞆の浦へ向いました。バスの中では自己紹介から始まり、初対面とは思えないほど盛り上がっていました。
鞆の浦では、「対潮楼」をはじめ「常夜灯」「雁木(がんぎ)」などを紹介し、グループに分かれての自由散策を行ないました。「崖の上のポニョ」のモデルとなった家は留学生の皆さんにも有名で、その説明を聞いて歓声を上げていました。鞆の浦の紹介は、観光でも実際に行なわれている英語でのガイドを元に、現物を目で確認しながらの説明となりました。例えば・・・Taichoro ~~ Visitors can enjoy a magnificent view of Benten-jima and Sensui-jima Island from the tatami reception room, where the window frames the view like a painting.(対潮楼:訪れた人は弁天島や仙酔島の絶景を畳部屋(かつて接待として使われた部屋)から眺めることができ、窓枠に浮かぶその景色はまるで絵画のように美しいのです。)
この日は非常に穏かな天気で、鞆の町並みも楽しむことができました。
午後からは千田町の「ホロコースト記念館」を訪れ、アウシュビッツやアンネについての学習を行ないました。大塚館長のWelcome Greeting と小学生による歌の発表の後、本校OB/OGが作成した絵本を英語で紹介しました。その後、各パート毎にすべて英語でガイドを行ないました。
例えば、アンネの日記に関しては・・・This is “The Diary of Anne Frank“. This is a diary kept by Anne Frank while she was in hiding for two years with her family during the Nazi occupation in wartime. The family was apprehended in 1944, and Anne Frank died of typhus in the Bergen-Belsen concentration camp in 1945.
ガイドを終えた後、参加者全員でWhat can we do to produce peace?「平和を築くために何ができるか」を考え、意見を述べ合いました。その後、新校舎見学をし、各ホームステイ先に別れ1日目を終えました。
この日も天候に恵まれ、広島での貴重な時間を過す事ができました。慰霊碑で黙祷を捧げた後、資料館を見学し、本校生徒が英語での碑めぐりを行ないました。
碑めぐりでの説明は・・・(韓国人慰霊碑)Monument in Memory of the Korean Victims of the A-bomb. This monument was erected in 1970 … It was built following a Korean tradition which says; when people die, their souls will ride to heaven on the back of a turtle. The stone turtle’s head is facing in the direction of Korea, the victim’s home country.
平和公園に初めて訪れる留学生もおり、真剣に英語での説明を聞き、碑に込められた思いを理解し、各所でも黙祷を捧げました。
練習時間もほとんどない中、つたない英語でのガイドとなりましたが、その「芯」となる部分は十分に伝わったようでした。国籍も年齢も性別も使っている言語も関係なく「平和を希求する気持ち」を共有することができました。平和公園の中心部でそれぞれの思いを自分の国の言葉と、英語で語ってもらいました。全ての留学生が口にしたこと、We must do something in order to make world peace.(世界平和構築のために何かをしなければならない)
この「何か」が今回のプログラムのひとつになってくれるものだと信じて止みません。
今回参加した留学生の皆さんは約束してくれました。今回のプログラムで知ったこと、感じたこと、考えたことを自国の友達や家族、知り合いに伝えていくと。そのことがまた「ひと」から「ひと」へとつながり、おおきなひろがりへとつながっていくはずだと、力強く語ってくれた留学生もいました。また来年、広島で、そして福山でお会いしましょう!! We are looking forward to seeing YOU!!